■ 研究テーマ：ケニア・サンブル社会における身体障害者の生活実践に関する研究
■ 研究概要
現在、ケニアの乾燥地に暮らす牧畜民を対象に、身体障害者が日常生活においてどのようなディスアビリティ（社会的活動に関わる不利や困難のこと）に直面し、どう克服しているのかを人類学の視点で調査しています。
本研究の目的は、人々が家畜を連れて長距離移動し、小さな集団が離合集散を繰り返す牧畜社会において、身体機能に制約をもつ身体障害者がどのように生計活動を営んでいるかを明らかにすることです。
本研究では、調査地の政府機関や支援団体が実施する支援プログラムの策定において、有効な支援プログラムを提言することを目指しています。
専門分野：アフリカ地域研究
研究課題：東アフリカ牧畜社会で暮らす身体障害者が日常生活で直面するディスアビリティに関する研究
キーワード：社会福祉、障害者、ディスアビリティ、ジェンダー
■ 業績一覧
【エッセイ】
善積実希. 2016.「身体障害者が積極的な社会生活を送るために実践している工夫」『JANESニュースレター』24-2：13-14.
善積実希. 2016.「ムワリム（先生）の奮闘記」『アフリカ便り』 NPO法人アフリック・アフリカ.
善積実希. 2015. 「悩みごとはラジオ局までどうぞ」 『アジア・アフリカ地域研究情報マガジン フィールド便り』142.
【短報】
善積実希. 2015. 「結婚式のときにおこった新郎側と新婦側のあいだの葛藤」 太田至編 『アフリカ紛争・共生データアーカイブ第2巻』 京都大学アフリカ地域研究資料センター, 45.
【ポスター発表】
Yoshizumi, M. 2015.11. “Subsistence Activities of Persons with Disabilities in Samburu County, Northern Kenya” Addis Ababa University, November, 2015.
Yoshizumi, M. 2014.10. “Life Courses of Disabled Persons among the Samburu in Kenya” The 4th Global Sustainability Studies International Advisors’ Conference, Kyoto University, October, 2014.
【口頭発表】
Yoshizumi, M. 2016. “Positive Social Life Devised by Persons with Physical Disabilities: Case Study of the Samburu on Northern Kenya”. The 25th Annual Meeting of Japan Association for Nilo-Ethiopian Studies. Shiga.
善積実希. 2016.「ケニア・サンブル社会における身体障害者の経済的・社会的活動とその支援に関する研究」日本文化人類学会近畿地区研究懇談会修士論文・博士論文発表会.
Yoshizumi, M., Y. Daito, S. Amma, Y. Yamanaka. 2014.10. “MDGs from the Perspective of GSS Students,” The 4th Global Sustainability Studies International Advisors’ Conference, Kyoto University, October, 2014.
Yoshizumi, M. 2014.9. “Research in Samburu County, Kenya” Research Method Class. United States International University, Nairobi, Republic of Kenya. September, 2014.
■ 学歴
2009 智辯学園高等学校卒業
2013 大阪女学院大学 国際・英語学部 国際・英語学科卒業
2014 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 アフリカ地域研究専攻入学
■ 職歴
2013 大阪府立八尾北高等学校・英語科非常勤講師
■ 学会活動
日本アフリカ学会、日本文化人類学会
■ 調査地
ケニア共和国・サンブル県